友達の輪718号(2026年9月6日発行)
garakuta works(ガラクタワークス) 三浦 涼さん
【本紙】 バイクのオリジナルシートを作られていますね。いつからですか?
【三浦】(敬称略) 2022年からです。創業して4年目です。以前は会社員で趣味でやっていました。私は子供のころ、免許を取る前からずっとバイク好きで、特にハーレーが好きなんです。親と渋谷に行ったときにたまたま見かけたハーレーに凄い衝撃を受けた覚えがあります。たぶんそれが原点かもしれません。また、友人がホンダのスティードで現れた時も衝撃があり、重低音を響かせるバイクに強い興味を惹かれました。免許は取れる年齢ではあったのですが、免許よりも先にバイクが欲しくなってしまい、友人からそのバイクを売ってもらい、それから免許を取りました。革細工もかじる程度にやった事があったので、自分のバイクのシートを自作してみたいというところが始まりでした。昔から、自分の好きな事を仕事にしてみたいという気持ちがありましたが、ここまでの規模で出来るようになるとは思っていませんでした。私の友達に作ったシートを見てもらい、そしてその友達がまた見せてと広がっていき、作ってほしいという依頼が来るようになりました。
【本紙】 シートの形状ってバイクによって違うのですか?革だけでなく、金属補強も?
仕事が趣味に
【三浦】 そうですね。シートに限らず純正で乗る人ってそんなに多くなく、必ずどこかカスタマイズするのです。シートもその中の選択肢の一つということです。張り替えだけの場合もありますが、私の場合はゼロベースから作る事もあります。その場合は鉄板でベースを作って、FRPで三次元の曲線にぴたっとつくものを作って、そこにウレタンを整形してパターンを引いて、裁断して縫製、張り込みといった手順です。革細工に関しては全て独学です。その中で、オリジナルクラックレザーを革から開発しました。どうやったら出来るのか、自分で試行錯誤をしてトライ&エラーの連続でした。そこからアップデートを続けて今があるという感じです。仕事としては4年目ですが、趣味の期間も含めればもう10年近くになります。ようやく形になってきたところです。
【本紙】 職場がカフェのような雰囲気ですね。
【三浦】 飲食店に勤めていた事もありまして、カフェやバーが好きなんです。とはいえ、飲食の免許は持っていませんので、おもてなしをする感じでカフェっぽく仕上げました。元々はここには親が住んでいて、私は隣に住んでいたんですね。そこにバイクやミシンなどを入れたらすごく手狭になってしまったので、親と住まいを交換してリフォームしました。
【本紙】 販売方法とか、社名とか興味が尽きませんが、いろいろなミシンもありますね。
インスタさまさま
【三浦】 宣伝は一切やっておらず、インスタグラムに自分の作品を上げているだけですので、注文はそこからだけになります。見ている方のアルゴリズムも作られていますので、フォロー関係でなくても、興味のある人には見つけやすいようになっています。本当にインスタグラムさまさまです。ネーミングは元々のアカウントがガラクタで、仕事としたのでワークスです。あと、ガラクタというのも興味のない人にはガラクタにしか見えないじゃないですか。でも、好きな人にはガラクタには見えない。そんなニュアンスがいいなと思ってずっとその名前です。今でこそいろいろなミシンがありますが最初は手縫いでした。昔は本業の傍らで、月にいくつも作れないと分かっていました。時間も気力も限られて2~3ヶ月に1個という感じでした。当時はオーダーというほど大げさなものではなく、ちょっと時間がかかってもいいから作ってよと頼まれる感じでした。現在は特殊なミシンも使いこなせるようになり、製作期間が短くなりましたが、価格はピンキリです。シートの形状でも変わります。例えば、コブラシートといって、蛇のようにフェンダーに這うようになっているデザインですと、縫製で11万円ほどになります。永く使ってもらいたいので合皮は使わず本革のみです。
【本紙】 古いオートバイや古い自転車も色々ありますね。
ビンテージに囲まれ
【三浦】 こちらにあるハーレーは1998年か99年のものです。Vツインと言われるもので、重低音がすごくて注目されます。外にある黒いのが1948年になります。以前は時間があればツーリングしていました。当時は会社員でしたから、美味しいものを検索して、日帰りで食べにいきました。今はシートを作るので、一杯一杯で時間が取れないです。自転車ですが、同じ二輪というのもあるかもしれませんが、自転車好きの友人の所に遊びに行った際に目に入ったのです。そこで一目惚れしてしまって、まだ4台ですけど、今に至るという感じです。すごいのはリムが木製なんです。イタリアに一社だけ作ってくれるところがあるのですが、何かあったらそこにオーダーする形になるでしょうね。ちょっと前に杉戸宿蚤の市というイベントにヴィンテージ自転車屋さんとして出店して、展示しました。今度は古物商の資格を取って本格的な売買もやってみたいと思います。
【本紙】 これから目指しているものは?
一人で出来る範囲で
【三浦】 ずっとバイクのシートでやってきていますから、やっぱりバイクシートですね。今後の展望としてはもっと色んな事を楽しみたいとは思っています。バイクに必需品であるオリジナルヘルメットもリリースしました。でも、そんなに多くは望んでいないので、このまま長く成り立っていきたいと思っています。ちょっと前まで息子が従業員として働いていたのですが、流通を始めとして最初から最後までの流れを学びたいという事で浅草の方へ就職しました。息子は服飾学校を出ているので、服を作る事が出来るので即戦力として共に頑張ってくれました。二人なら二人でやれる事もあったのでしょうが、今は一人で出来る範囲でいろいろやっています。ですから服や革ジャンも作っています。どちらかというと、自分が着たいものを作っているという感じです。それに共感してくれた方が買ってくれればいいなという感じです。
【本紙】 いろいろ楽しみが拡がりますね。では、お友達をご紹介ください。
【三浦】 KANCHI HOUSE(カンチハウス)の畑 寛治(ハタ カンチ)さんを紹介します。
【本紙】 ありがとうございました。益々のご繁盛をお祈りいたします。(三浦さんの工房では最近はシャツやジャケットも作っているそうです。今はシャツを生産中で、これから販売する予定があるそうです。Instagramに注目したいですね。)









