友達の輪715号(2026年6月7日発行)
Glass accessory innoly 岸本 彩さんへ
【本紙】 ガラスアクセサリーを制作されているそうですね。ずっとやられているのですか?
【岸本】(敬称略) 元は農協に勤めていて、金融や保険の担当をしていました。それから美容部員を経験してからの現在になります。私は子供の頃からものづくりをすることがずっと好きでした。高校卒業後に農協に就職したのですが、実は進路を決める際にやりたいことをひとつに決めることが出来なくて、社会経験を積むという意味もあって農協に就職しました。本当にやりたいことが見つかれば、その時は自分の力でどうにかなるのではないかという考えもありました。美容部員にも興味はあったのですが、国家資格が必要になり時間がかかりすぎると思ったのです。それで、農協に勤めながら美容部員の学校に通いましたが、これは楽しいとなって美容部員の道に進むことにしました。結婚を機に美容部員の仕事を辞めたのですが、家で出来る仕事はないかなと考えて、リボンなどの物作りを始めたのが今に繋がっていると思います。一本のリボンから作り上げていくというのも楽しかったのですが、色々とやりたくなる性分ですので、そこから様々な過程を経て今のガラス細工になりました。
【本紙】 ガラスアクセサリーですが、ガラスを溶かして制作するのですか?
オンラインのワークショップ
【岸本】 そうですね。窯がありまして、約700℃~800℃の温度でガラスを焼いてから形を作っていく行程になります。板のガラスがあって、それを切り出して作ったり、色を重ねて色を創り出すということもやっています。ガラス工芸は始めて4年半になります。2021年位の頃、コロナも落ち着きつつありましたが、まだあまり外に出られないという状況だったかと思います。インターネットに自宅で出来るワークショップがあり、それに参加しました。申し込むと材料は先方から送られてきて、それらをオンラインで指導を受け学んでいきました。これがとても面白くてすぐにハマってしまいましたね。
【本紙】 窯はどうしたのですか?
家族全員ものづくり
【岸本】 窯は陶器のお皿の絵付けをやっていた時期もあって、元々持っていました。窯もそれなりに大きいもので、自宅のリビングでやっているものですから、家族には迷惑をかけてしまっています。子供が3人いまして、窯など熱いものがあるので心配されるのですが、子供たちはそれがどういうものかしっかりと解っていて窯が作動していると近寄ったりはしないですね。窯はチャイルドロックも掛かりますし、外から開くことはありません。また、外側を触ったとしても、やけどするほどの熱さにはならないようになっています。子供たちも私の仕事を見たり、イベント出店に一緒に行ったりしているせいか私と同じように物作りが好きな子になっていますね。真ん中の子は編み物が好きで、スマホショルダーを作ったり、下の子はアイロンビーズで好きなものを自由に作ったりしています。上の子はサッカーをやっていますが、どちらかというとピアノの方が好きみたいです。ものづくりなら私も出来ますが、ピアノは弾けませんので素直に凄いなと思っています。私に出来ないことを頑張っている姿を見ると、私も頑張らないとと励みになりますね。好きなことや得意なことをやるのもいいのですが、苦手なことにもチャレンジしてもらいたいなとも思いますね。苦手と思っててもやってみれば楽しいかもしれませんし、駄目なら駄目でいいと思うのです。何事もまず経験しないと分からないですから。主人も、ものづくりが好きで什器などを作ってくれます。
【本紙】 どんなものを作るのが一番多いのですか?
完全手作業
【岸本】 ピアス、イヤリングといったアクセサリーが多いですね。同じものを作りたくないというのがありまして、オーダーがない限りは私の気分とそのときにある色で作ったりしています。型というものはないので、完全手作業になります。複数の色を組み合わせてみたり、時には単色で出すときもあります。でも、重なり合ってできる色はとても綺麗で素敵です。ただ、温度を間違えると綺麗に出なかったりもします。失敗した作品も多いですね。例えばピンクにしようと思ったのに透明になってしまったとか。ガラスの性質についても独学ですが勉強しました。お客様に提供したものがすぐに壊れたりすると、私もとても心苦しくなってしまうので、先に試作をしてみたり友人に頼んで着け心地を教えてもらったりしています。
ブランド名は子供から
【本紙】 常時どこかで販売されているのですか?参考までにどれくらいの価格帯でしょうか?
【岸本】 主にイベント出店がメインですね。繁忙期は毎週日曜日はどこかしらのイベントに出ずっぱりということもあります。埼玉をはじめ、茨城、栃木などのイベントによく出店させてもらっています。1800円から3400円くらいの幅で作っています。
【本紙】 ブランド名はあるのですか?また、やってみたいことはありますか?
【岸本】 innoly(イノリー)でやらせてもらっています。イノセントとホーリーを掛け合わせた造語です。イノセントは天真爛漫というような意味で末っ子がそんな感じなんです。そして12月24日生まれの子がいますので、その聖夜からホーリーです。ショップカードにキャラクターがいるのですが、デザイナーのお友達にアクセサリーのロゴが欲しいと相談をしたら作ってくれました。「お姫様がつけているようなアクセサリーで誰でもお姫様になれるよ、お洒落をすれば気分が上がるよ」というイメージで描いてもらったものです。将来の夢ですが自分のお店を持ってみたいですね。
【本紙】 お知らせなどありますか?
【岸本】 権現堂の紫陽花まつりに出店予定ですので、もしよろしかったらお越しください。
【本紙】 では、お友達をご紹介ください。
【岸本】 息子がお世話になっているピアノ教室の菅俣佐紀子さんを紹介します。
【本紙】 ありがとうございました。これからも素敵な作品をお創り下さい。
(岸本さんの作品は結婚式や入学式、卒業式といった人生の節目に着けてくださる方が多いそうです。ガラス細工は上手くいかないことも多く、トライ&エラーの連続で嫌になってしまうこともあるそうですが、そういった感想を聞くと苦労してでも制作して良かったと実感されるそうです。パワーアクセサリーですね。)
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