タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪709号(2025年12月7日発行) 
リンパケアサロン Body Make ちい 代表 増山千賀子さんへ

【本紙】 こちらはいつから営業なさっているのですか?

【増山】(敬称略) 2010年開業ですが、最初は訪問施術を行っていました。今年で15年目になります。開業前は千間台にある健身会クリニックに13年ほど勤め、色々と勉強させていただきました。理事長周東先生は向学心が高く私たちにも薬剤の辞書を持たせ、薬を全部覚えなさいと指導されました。

【本紙】 元々は医療関係のお仕事だったのですね。なぜ、こちらの道に?

健康のためにと友達の輪写真

【増山】 私は子供に恵まれず不妊治療をやっていました。この治療は薬を身体にたくさん入れますので辛く、身体や心のバランスを崩してしまいました。そんな時に知り合いから「リンパというのをやってみたら?」と勧められたのです。それで施術していただいたら、すごく楽になったのです。むくみもひどいし、特に食べているわけでもないのに「太ったね」と言われたりして辛かったのですが、リンパに出会ってからどんどん解放されていきました。それで、クリニックに勤めながら、大宮にある専門学校までリンパの勉強に通いました。仕事が終わってからですから遅い時間ですと20時ごろからの勉強でした。

【本紙】 リンパが体に合ったのですね。

【増山】 クリニックを退職しこの世界に入ったのですが、知り合いの居酒屋のママさんから、リンパの施術を持っているなら、「自分でやってみたら?」って背中を押してくれたのです。その居酒屋さんの定休日に場所を提供させていただきスタートしました。そして、口コミで少しずつ広まり、小さく折りたためるベッドを車に積み込んで四方八方と訪問施術に飛び回っていました。2年半程やっていたと思います。施術を受けた皆さんが、「本当に楽になった」と言ってくれるのが嬉しかったですね。それと同時に自分と同じような思いをしている人がこんなにいたのだとも思うようになりました。

【本紙】 口コミは大きいですね。店を構えようと思ったのは?

一人では無理に

【増山】 お客様が増えすぎてしまい、私自身が対応出来なくなってしまったのです。ピーク時は関東一円を回っていて、渋滞や不慣れな道で時間がかかってしまい、お客様を待たせてしまうことも多々ありました。これはもう無理だなと思い自宅で開業をすることにしたのです。それでも、口コミでたくさんの方が来てくれました。ひとりでやっていますから、1日に10人を施術するのがやっとでしたね。一人1時間30分位かかりますので、場合によっては夜中までやっていました。それでも、楽になってくれる人がいると思うと頑張れました。実はひとりで22時過ぎまで施術していたとき、お客様が帰られた後、倒れて救急車で運ばれてしまったことがありました。このままでは自分が駄目になると思い、スタッフを雇い入れることにしたのです。

【本紙】 リンパの流れが良くなるとどうなるのですか?

ケアで心も体も楽に友達の輪写真

【増山】 リンパは血管の周りにあるもので、勝手に流れるものではなく、ストレッチや擦ることによって流れます。血流が良くなりますので代謝が上がり、凝りの解消も見込めます。よくリンパマッサージと言われますが、私はケアにこだわっています。ケアは真心を持って手当をすることだと考えており、機械を使うときもありますが、必ず自分の手を入れるようにしています。スタッフにも「心も体も楽になって帰っていただかないと意味がない」という指導をしています。普通のリンパマッサージだと寝られる方が多いのですが、私たちの場合は「何に辛いのか、どこから肩こりが来るのか」というお話を聞かせていただくようにしています。これはクリニックでの問診経験のおかげかもしれません。お客様が気づかないところを気づいてあげられるのは良い仕事だと思っています。例えば甲状腺がありますが、ここの異常って案外気づかないものです。お客様の中に最近だるいとか体の調子が悪いという方がいたりしますが、そういう方の甲状腺を触ってみると張っていることが多いのです。そのまま病院へ、という方がここ数年で何人もいました。そういった自分では気づかないものを見つけてあげられればと思います。背中なんかも自分では見ることができませんから、しこりがあればそれを伝えてあげることも出来ます。あとはがんですね。ほくろのがんなどは普通は分かりません。こういうのもクリニックで働いていた経験ならではのものと思っています。

母ががんに

【増山】 6年くらい前に母ががんになってしまったのですが、私は今でも「なんで身内を放っておいてしまったのだろう」と悔やんでいます。母から肩こりも含めて体が辛いという話は聞いてはいました。ただ、それをそのままにしてしまったことが悔やまれるのです。例えば、乳がんの場合、リンパ転移もありますから、リンパを取ってしまうこともあります。リンパが無くなるわけですから、むくみやすくなったり、異常は見られます。それと、高額治療なのでずっと続けることも出来ないのです。母のことで、私にできる事はないかと「病気にさせないリンパ」を考えるようになりました。母の肩こりも肩からではなく、全く別のところからの異常という可能性もあったのです。それで、もっと勉強しようと思って、未病と言ってまだ病気になっていない方をどう健康でいさせるかというのを考えています。がんの終末期であっても、リンパが出来なくても手を触ってあげるだけでも楽になったと言ってくれる方もいて、私のやりたかったケアはこういうことなのかなと思いました。実は2年半ほど前から介護の仕事も始めていて、お店が休みのときは訪問介護をやっています。リンパは出来なくても、手を握ったり話しかけたりといったケアは出来ると思います。また、介護をしている方たちも大変だと思うんですよ。私も母の介護をしないといけない、でも仕事もしないといけない、病院にも連れて行かないといけないと、やることがたくさんありました。介護をしている方たちのケアも大事と思います。訪問介護に関しては母がくれた仕事と思っていて、もうひとつ上の介護福祉士の勉強をやっていこうと考えています。

【本紙】 これからの夢や目標はありますか?

【増山】 未病が目標です。病気にさせないことを徹底したいと思っています。初めて来るお客様にも健康が一番の節約というお話をしています。

【本紙】 素敵な目標ですね。では、お友達をご紹介ください。

【増山】 当店のお客様でレーシングドライバーの久保凛太郎さんを紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。地域の健康をサポートするお仕事としてこれからもご活躍下さい。