タウンプレスよみうり

読売センター幸手が隔週で発行している地域ミニコミ紙「タウンプレスよみうり」の内容をご紹介

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友達の輪703号(2025年6月1日発行) 
傾聴ボランティア・ピース会長 奥貫 恵子さん

【本紙】 以前は先生をされていたそうですね。いつまでやられていたのですか?

【奥貫】(敬称略) 久喜の太田小学校を最後に2007年3月に退職しました。越谷、幸手、久喜と移り30年間勤めさせていただきました。先生になったのは子供が好きだったからですね。

【本紙】 30年間お疲れさまでした。退職されたあとはどうされたのですか?

【奥貫】 趣味に時間を使うようになりました。スクラップブッキングといって、写真を綺麗に飾り付けるというものです。スクラップというと記事の切り抜きを連想してしまいますが、そのスクラップとは違うのです。写真をただアルバムに並べるのではなく、デザインを考えながら綺麗に飾り付けていくのです。押し花もやっています。野に咲いている花や自分で育てた花を使って押し花を作るのです。他にはパッチワークとトールペイントを楽しんでいます。退職後10年間位いろいろな趣味を楽しんでいます。

【本紙】 全てを並行してやっていたのですか?

作品を作る楽しさ

【奥貫】 順番としてはトールペイントが一番長くて、スクラップブッキング、押し花、パッチワークという流れです。今はパッチワークとトールペイントのふたつをやっています。このふたつが残ったということは一番楽しかったのでしょうね。私自身が作品を作るのが好きなのだと思います。細かい手仕事って言うのでしょうか、そういうのが好きなのですね。トールペイント(プロフィール写真)は木の板にアクリル絵の具を使って描くのです。下絵の図案を写して色を重ねていきます。今はジョストボという手法をやっています。

友達の輪写真パッチワークはこれ(テーブルに広げて)ですが、タペストリーにするためにつなぐ丸い部分を168個も作りました。実のところ途中から嫌になってしまうくらいでした。(笑)

【本紙】 根気がいりますね。昔から縫製が得意だったのですか?

【奥貫】 そういうわけでもなかったですね。友達から貰った手作りの小さいポーチがとても素敵だったので、どこで習っているのか聞いたのです。それで教えていただいた古河の方まで習いに行くようになりました。パッチワークもトールペイントも市販品にはない魅力があります。それぞれ先生の作った作品が大好きで、私も同じようなものを作ってみたいと思い長く続いているのだと思います。

【本紙】 傾聴ボランティアに入るきっかけはなんだったのですか?

会員募集中

【奥貫】 きっかけは、広報紙と一緒に「聴き上手になろう」という回覧が回ってきたのですね。それを見て、「いいなぁ」と思って軽い感じで講習を受け「傾聴ボランティア・ピース」に入りました。しかし、入ってすぐにコロナになってしまい訪問することが出来なくなりました。そこで、訪問ではなく電話傾聴という形で活動しました。コロナが明けて、お宅や施設に訪問できるようになってからは、今まで通りの活動に戻りました。1ヵ月の間に8か所の施設と、個人宅にも月に1回、2回ほど手分けしながら伺っています。現在ボランティア会員は20名のうち男性が2名で、圧倒的に女性会員が多いのです。この機会に男性会員が増えてくれることを期待しています。お話を聞く時間はおひとり1時間くらいです。施設訪問では一対一の場合もあれば、グループに対してお話を聞いたり、希望されれば個室を利用することもあります。

【本紙】 会員になる資格はあるのですか?

今月の準備講座友達の輪写真

【奥貫】 年齢、性別共に制限はありませんが、養成講座がありまして、まずそれを受講してもらうことになります。今月ですと6月4日、11日、18日、25日に準備講座が開かれる予定です。社協さんに連絡してもらって、まずはこちらの講座を受けてもらうことになります。また、会員になりボランティアの資格を取ったとしても、月に何回というノルマはありません。自分で行けそうなところを選んで、自分で行ってもらう形になります。難しそうなら無理に参加してもらう必要もありません。あと月に1回、定例会を開いていまして、だいたい第三月曜にやっています。こちらは見学も可ですので、どういう活動をしているのかを知ってみたいという方は是非いらしてください。

【本紙】 他にもボランティアをされているそうですね。

【奥貫】 趣味ばかりですと、自分だけの世界になってしまうので、何か他の人のお役に立てるボランティアをやってみようと思ったのです。それで、子供に関わる何かをと思い、保育ボランティアをやりました。お母さん方がウエルス幸手で何かをやるときに、お子さんを預けるのですがそのお子さんの面倒を見るボランティアです。お母さんから離れて泣いているお子さんもいますが、とてもかわいいです。

【本紙】 保護者は助かりますね。

ファミリーサポート

【奥貫】 また、社協さんの向かいにファミリーサポートセンターがあります。そこで送迎ボランティアもさせていただいています。学校から直接習い事に行くお子さんの送り迎えなどをサポートしています。習い事への送り迎えが難しい方向けのサービスです。ファミリーサポートセンターに登録しておくと、連絡が来るようになっています。送迎ボランティアの利用は平日30分で350円かかりますが、安心して預けて頂いていると思っています。ファミリーサポートは子育ての手助けをして欲しい人(依頼全員)と手助けをしたい人(協力会員)が助け合う活動です。両方会員といって、自分の子供のサポートもしてもらうけれど、他の子供のサポートもしますという会員さんもいます。私も教職時代はこういう仕組みがある事を全く知らなかったのです。お互いが助け合うことの出来る、素晴らしい仕組みだと思っています。ファミリーサポートセンターではスキルアップ講習もありまして、その講習の中にフードパントリーもありました。私はそこでフードパントリーというものを知って、お手伝いしたいと思いました。それで、夏休みに中学生と一緒にフードパントリー体験をしたのです。フードパントリーに集まった食品などの仕分け作業です。中学生と一緒にお米を小袋に分けたり、他にも色々と体験させていただきました。地域で助け合うフードパントリーの仕組みは素晴らしいですし、現在も継続してお手伝いさせていただいています。

【本紙】 いろいろなボランティアを経験され、素晴らしいですね。では、お友達をご紹介ください。

【奥貫】 日本語教師や街歩き案内をしている高橋茂さんをご紹介します。

【本紙】 ありがとうございました。ボランティアの世界も高齢化が進んでいるようですね。多くの市民がボランティア意識を高めて参加してくれるといいですね。(奥貫さんは充実した毎日を送られているように感じました。子供たちが大好きという思いはずっと続いているようです。)